気がつくとマインドマップやMindManagerとの出会いから約10年が過ぎようとしている。
プロジェクトマネージャという立場から物事の全体を俯瞰する必要性を痛感したのが、今から17年以上前。
以来、マインドマップを含めて様々な思考手法を実践で活用し、その本質を体得してきたつもりだ。
最近よく耳にするのは、「マインドマップは果たしてビジネスや仕事に役立つのか?」という素朴な疑問である。
結論は、声を大にして「大いに役立つ」と答えたい。
今日は、その結論を今は亡きマネジメントの父ピーター・F・ドラッカー氏の優れた知見に基づき検証してみたい。
彼が、50年以上前にすでに指摘していたと言われるモダンアプローチの限界、それは世の中の事象は論理の力によって解明できるとの前提に基づき、すべてを部分に分解して考えるというアプローチであった。
しかし、このアプローチは、現代社会が抱える地球環境問題や少子化高齢問題といった複雑な問題を解決するには残念ながらまったく役に立たない。それは、一体なぜなのだろうか?
それは、部分最適は、決して全体最適にはつながらないからである。
わかりやすく言えば、私たちの体を部分に切り刻んで分解しても何の機能も果たせない、体というひとつに統合されてはじめて機能するということである。
ドラッカーからのメッセージの本質は、「部分ではなく、全体を見なさい」ということである。
これは、言うはたやすいが、すでに部分に分解されてしまった物事を全体として捉えなおすには強い意識と訓練、そして道具が必要となる。
身近な例としてあげられるのは、学問や国、企業の部門そして私たちの人生である。
あなたは、果たして日々の日常や出来事を自分の人生全体の一部として常に俯瞰できているだろうか?
そう考えてみるといかに難しいかがわかるはずだ。
その全体をとらえるための道具として役立つ手法のひとつが「マインドマップ」であり、それを具現化した優れたツールが「MindManager」なのだと主張しておきたい。
例としてここに、人類と企業というものを上位の概念から俯瞰し、マッピングしたものをお見せしよう。
このレベルで俯瞰できれば、環境問題や戦争、そして企業の部門間のセクショナリズムなどといったものは入り込む余地がなくなることにあなたは気がつけるだろうか?
"企業の活動を部分としてではなく全体として捉えた企業マップ" Presented By Mindjet Player
2009年12月4日金曜日
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